ICレコーダーとボイスレコーダーとPCMレコーダーの違い

ICレコーダーとボイスレコーダーとPCMレコーダーの違い

ICレコーダーとボイスレコーダーとPCMレコーダーの違いとは?それぞれの言葉の正式名称と意味をわかりやすく解説します。

ICレコーダーとは

ICレコーダーとは、Integrated Circuit Recorderの略で、集積回路録音機、つまり、記録媒体にアナログレコード盤やカセットテープ、CD(Compact Disc)などではなく半導体メモリーを採用した録音機のことです。

過去に使用されていたカセットテープレコーダーなどに比べてとても小さく、USB接続でPCに直接データを転送することができ、テープやディスクの回転音も無く・・・、と言うことで、当時は刷新的な録音機だったのです。

ボイスレコーダーとは

ICレコーダーの性能の幅は広く、中には楽器によって奏でられた音色や歌声をその大きな音圧に耐えながら忠実に収録できるものや、静まり返った自然の森の奥深くで鳴く小鳥のさえずりを確かに捉えられる・・・、そんなものも有ります。これらの高性能なICレコーダーに対して、至極一般的な用途、すなわち、取材や会議などで人の声を録音すること・・・、これを実現できるだけの性能を備えただけのものを、Voice Recorder、音声録音機と呼んでいます。

つまりボイスレコーダーとは、一般的で多数出荷されているほとんどのICレコーダーのことで、ボイスレコーダー=ICレコーダーと言っても間違いでは無い場面は多いでしょう。

PCMレコーダーとは

PCMとは、Pulse Code Modulation、パルス符号変調のことで、意味はアナログ信号(耳に聞こえる自然界の音)をパルス信号(矩形波)にデジタルデータ(ファイル拡張子はWAV、Waveの頭三文字)として変換すること、です。

パルス信号の矩形波

電気回路におけるパルス信号とは、短期間に急峻な変化をする信号の総称で、矩形波がこれにあたります。自然界のアナログな音をこれに変換すると言うことは、図で見た通り、本来の音をブツブツっと区切った不自然なデジタルな音に変換してしまうと言うことです。

この変換されたデジタルデータの音質は、すなわちこのブツブツとした波形をどれだけ滑らかに保てるか、と言うことであり、これを決定する要因としては、ビット深度(単位はbitで16bit、24bitなど)とサンプリングレート(採取頻度、単位はkHzで44.1kHz、96kHzなど)があります。

ここで、ビット深度とサンプリングレートを高くすると、データのファイルサイズが大きくなります。昔はメモリーの容量が少なく、またPCとデバイスでの転送速度も遅く・・・、と、そんな訳でICレコーダーは採取したPCM音源の音質をあえて劣化させて圧縮することでファイルサイズを小さくしていました。その圧縮された ファイルの形式が、MP3です。

もうおわかりかと思いますが、PCMレコーダーとは、昔は一般的だった、圧縮された音源(MP3ファイル)しか保存できないICレコーダーに対して、PCM音源(WAVファイル)をそのまま保存できる物理仕様のICレコーダーのことです。が、今はプロセッサーやメモリーとして使われている半導体の製造技術と性能が進歩し・・・、もはやMP3でしか保存できないICレコーダーはほとんど出回っていません。

ICレコーダーとボイスレコーダーとPCMレコーダーの違いでした!

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