スティックPCのファンレスと冷却ファン有りとの違い

スティックPCのファンレスと冷却ファン有りとの違い

ファンレススティックPCと冷却ファン有りスティックPCで迷っているそこのあなた!それぞれの違いを理解してから買わないと、後悔することになりますよぉ~?ここではファンレススティックPCと冷却ファン有りとの違いについて、長所と短所に分けてわかりやすく解説しています。

ファンレスの長所:音が静か!

まず初めに念のために書いておきますが、スティックPCにおける「ファン」とは、コンピューターチップを冷却するための超小型の扇風機のことです。

この冷却ファンがあると、少なからず音が発生します。夏に使う家庭用扇風機を想像してください。回転数を上げていくと、涼しくなる一方で、うるささも増していきますよね・・・。これと同じように、CPUなどのチップの発熱量が小さい時は良いのですが、動画を再生するなど比較的負荷の高い処理を行わせると、CPUも活発になり、消費電力が増え、結果的に熱くなると、それに合わせて冷却ファンの回転数も上がり、音がうるさくなる、ということです。

ファンレス(冷却ファン無し)だと、音がうるさくなることがないどころか、そもそも音がしません。無音ですから、本当に静かです。これは大きな長所ですが、実は同時に短所でもあるのです・・・。

ファンレスの短所:性能が低い?

そもそもなぜチップを冷やさなくてはならないのでしょうか?例え金属であっても、温度が高くなれば溶けていきます。コンピューターの中枢、CPUチップなどは、半導体でできており、これは金属よりもずっと低い温度で溶けます。もし冷却装置が何も無い状態だと、コンピューターはどうなるのでしょうか?物理的に壊れてしまうのです・・・。

これを防ぐために、コンピューターは自己防衛機能として自分の性能を自分で低下させて消費電力を減少させ、発熱量を抑えるという仕組みを持っています。

冷却ファンが無いファンレススティックPCはどんどん温度が上がっていくため、この自己防衛的な性能低下が頻繁に起こります。あるいは、最初から自分の最大限の力を出せないように設定されています。そのため、一般的に言ってファンレスのコンピューターは消費電力と性能が低いのです。

ファンレスの短所:重い?

さて、冷却ファンが無いからと言って、冷却装置が何も無いとは限りません。一般的にコンピューターはヒートシンクを備えています。冷却ファンでチップに風を直接あてても、あまり効果がありません。なぜならチップの表面積はとても小さいからです。そこで登場するのが、金属の塊であるヒートシンクです。

ヒートシンクとは熱源と物理的に接着する形で熱を吸収して自らに溜め込み、より温度の低い空気と熱を交換するものです。この過程でヒートシンクの温度が下がり、今度はより温度が高いチップから熱が吸い上げられてくる。そうした反応の繰り返しでチップの温度を下げているのです・・・。ここに冷却ファンで風をあてると、空気との熱交換速度が上がり、温度をより低く保つことができる、ということなのです。

「じゃあヒートシンクだけでいいじゃん?」いいえ、それは違います。空気と熱を交換すると、空気が熱くなります。すでに熱くなった空気に自分の熱を逃がすことは不可能なので、新しい空気が必要になります。熱くなった空気は温度差によって勝手に流れて入ってくれますが、これを強制的にしかも高速で行わせるのが、冷却ファンです。逆にファンレスだと空気の流れが遅いので、熱交換効率が低い、つまり温度が高くなりやすいのです。

そのためファンレスではヒートシンクを大きくして、少しでも熱容量と熱交換効率を高くしています。ヒートシンクは金属の塊ですから、密度が高く重い。そのためファンレスのスティックPCはより重くなっているのです。

違いを知らずに買うと・・・

サクサク動画を見たいのに、ファンレスのスティックPCを買ってしまった場合。静かなのは良いけど、動画を見るたびにカクカク、プチフリでイライラさせられたり・・・。

静かに動画を見たいのに、冷却ファン有りを買ってしまった場合、サクサク見れるのは良いけど、音のうるささにイライラさせられたり・・・。

こうならないために、スティックPCのファンレスと冷却ファン有りとの違いをよく理解した上で選びましょう!

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